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競馬の新馬戦とは
競馬の新馬戦とは、サラブレッド系馬のデビュー戦のことです。
新馬戦に出走できるのは初出走の馬のみで、すでにレースへ出走したことのある馬は出走できません。
新馬戦は2歳の6月から始まり、、3歳の2月頃まで行われています。
2008年6月21日(土)からは、「新馬競走」に「メイクデビュー」という愛称を付けられています。
新馬戦はレースへ出走したことのない馬で行われるため、予想が難しいと思っている人も多いかもしれません。
しかし、予想が難しいからこそ、他の人と差がつけられるというメリットがあります。
他の人とは少し違った視点で予想することで、高配当的中も夢ではありません。
今回は、競馬の新馬戦で重要な予想ファクターやレース傾向などを紹介します。
新馬戦で重要な3つの予想ファクター
新馬戦では、出走馬の過去の成績がありません。
過去の成績を軸として予想をする人にとっては、馬券を買いにくいのが新馬戦です。
「新馬戦はどうやって予想すればいいの?」
そんな風に思っている人も多いと思うので、新馬戦で重視するべき3つの予想ファクターを紹介します。
それぞれの予想ファクターを駆使して、新馬戦で万馬券的中を狙ってくださいね。
血統
新馬戦で重視したい予想ファクターが、血統です。
血統は新馬戦に限らず重要な予想ファクターですが、出走馬の過去のデータがないので血統で能力や適性などを判断しなければいけません。
競馬は「ブラッドスポーツ」とも呼ばれているほど、血統がレース結果に影響を及ぼします。
血統から読み取れるデータも多いので、新馬戦では血統を軸とした予想が重要です。
血統と聞くと複雑で難しいと漢字でしまうかもしれませんが、出走馬の父馬を見るだけでもある程度の予測が可能です。
例えば、父馬が「ディープインパクト」だったとします。
「ディープインパクト」の産駒傾向としては、後方から追い込む馬が多いことや京都競馬場で抜群の成績を残すというのが見られます。
ダートレースよりも、芝レースを得意とする馬が多いのも特徴です。
つまり、京都競馬場での新馬戦では「ディープインパクト」産駒の評価を上げる必要があり、芝レースならさらに要注意です。
父馬の産駒傾向でダートを得意としている馬が多い場合には、同様にダート適性が高い可能性が考えられます。
新馬戦では過去のデータがないのでダートレースで問題なく走れるかはわかりませんが、父馬の産駒傾向を見ればダート適性も推測が可能です。
「血統が難しくてわからない」と思っている方は、まず種牡馬の産駒傾向を頭に入れてください。
種牡馬の産駒傾向は、書籍でデータがまとめてあったりします。
新馬戦では種牡馬のデータを確認し、予想に反映させましょう。
調教
次に新馬戦で重視したいのが、調教です。
調教は普段のレースであまり意識しないという人も多いかもしれません。
なぜなら、調教が悪くても、レース本番になったら良い走りをするという馬も珍しくないからです。
たしかに調教だけでは全て予想ができませんが、新馬戦においては過去の出走データがないので重視したい項目です。
新馬戦はこれまでレースに出走したことのない馬が出走しますが、中には臨戦態勢が整っていない馬もいます。
そういった馬を把握するという意味でも、新馬戦の調教は重要です。
例えば、明らかに乗り込みが少なく、タイムが悪い馬についてはまだ仕上がっていない可能性が高いです。
陣営もレースに出しながら鍛えていくという判断をしているかもしれません。
いずれにしても、新馬戦で勝つことを意識していないということです。
また、能力の低い馬は、坂路などで良いタイムが出せません。
坂路では心肺機能や脚力が重要で、良いタイムが出せないということはいずれかの能力が欠けています。
特に、最後の1ハロンタイムが悪いと、最後にバテてしまっていることがわかります。
調教は、新馬戦において能力が足りていないという馬を見つけ出すのにも便利です。
予想の際に「消し」の材料となります。
新馬戦では調教タイムもチェックし、出走する馬の能力を推測するようにしてください。
パドック
そして、新馬戦ではパドックも重視したいところです。
出走馬のデータがないので、パドックで様々なことを読み取る必要があります。
初めて出走する馬のみで行われるため、パドックでイレ込んでいる馬も珍しくありません。
レース前にイレ込んでしまい能力を発揮できないケースも多いので、新馬戦のパドックではまず落ち着きがあるかをチェックしたいところです。
新馬戦では、パドックで毛づやもチェックしておきましょう。
馬の健康状態が良いときには、毛づやがピカピカで馬体が輝いて見えます。
健康状態が良い馬は、レースでも能力を発揮しやすいです。
冬のレースでは、冬毛が生えてぼさぼさになっている馬も見かけます。
冬毛が生えている馬は、まだレースを走る臨戦態勢が整っていない可能性が高いです。
冬場の新馬戦では、冬毛が生えているかも重要な予想ポイントです。
新馬戦で見られる2つの傾向
新馬戦では、他のレースとは違ったレース傾向が見られます。
新馬戦ならではのレース傾向を掴んでおくことで、馬券の回収率アップに役立ちます。
今から紹介する新馬戦で見られる2つの傾向を是非参考にしてください。
1月生まれの馬が好成績
新馬戦では、1月生まれの馬が好成績を残すという傾向があります。
これは馬の成長が要因の一つです。
同じ2歳馬だとしても、1月生まれか5月生まれかで成長度に大きな差があります。
1月生まれの馬の方が馬体も良く、筋肉も発達しています。
特に早い時期でのデビュー戦では、1月生まれに大きなアドバンテージがある状況です。
普段のレースでは、出走馬の生年月日を意識することは少ないかもしれません。
しかし、新馬戦では出走馬の生年月日も重要な予想ファクターとなります。
5月生まれの馬は、どちらかというと晩成傾向にあります。
新馬戦では能力を発揮できなくても、今後の成長が楽しみな存在です。
新馬戦の予想をするときには、出走馬の成長曲線もイメージしてみましょう。
完成度の高い馬が好走
新馬戦では、成長が早い馬が良い成績を残します。
成長の早さは父の産駒傾向を見れば、ある程度推測できます。
新馬戦時点での完成度の高さが、レース結果に直結するのです。
短距離の芝レースでは「ダイワメジャー」産駒、中長距離の芝レースでは「ディープインパクト」産駒に注目です。
どちらの産駒も仕上がりが早く、新馬戦の時点での完成度は高いという傾向が見られます。
新馬戦においては、「ダイワメジャー」産駒、「ディープインパクト」産駒を中心に馬券を買いたいところです。
まとめ
競馬の新馬戦は、2歳6月から3歳2月頃まで行われています。
レースに出走したことのない馬しか出走できないので、予想が難しいと思っている人も多いかもしれません。
過去のデータはなくても、血統や調教、パドックで馬の能力や適性を見極めることは可能です。
これらの予想ファクターを上手に使いこなせば、新馬戦でも安定して馬券を的中させられるかもしれません。
新馬戦においては、その馬の成長曲線も見極める必要があります。
早い時期から力を発揮できるのかどうかも大切です。
競走馬によって、それぞれ能力のピーク時期が違うという点は覚えておきたいところです。
早熟タイプなのか晩成タイプなのかも考察しながら、高配当的中を目指して予想を展開してくださいね。